大学における観光学部・学科の増加について

大学における観光学部・学科の増加について

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政府の「観光立国推進宣言」と「観光庁」の設置や、観光産業の飛躍に対する期待、将来の旅行業や宿泊業・地方自治体において、観光学を学んだ学生を必要としている事、観光産業関係の道に進みたいと考える学生が増えたことにより、近年では観光系学部や観光系学科を設置する大学が増えています。

 

観光産業は世界的に見ても、巨大なビジネスへと成長を遂げ、世界観光機構の予測だと、世界の観光者数は2010年で10万人、2020年では16億人に増加すると言われているのです。1967年、立教大学の社会学部に観光学科が創設されました。その後しばらくは、観光関連の学部・学科の設立はあまりありませんでした。

 

大学における観光学部・学科の増加について

 

しかし、2000年に入ると国公立・私立を問わず、観光関連の学部や学科を設立する大学が急激に増えたのです。

 

河合塾の調べでは、観光関連の学部や学科がある大学は約40校で、入学定員も2003年度で2200人だったものが、2007年度では3172人となりました。その後、2008年度になってからも設置の認可をもらおうと申請を出している大学がたくさんあります。

 

アメリカでは、ホテルやレストランなどを中心とする観光産業教育の4年制大学が約100校あり、韓国にも約20校あると言われています。日本でも、立教大学観光学科は非常に人気が高く、130人前後の定員に対して10倍を超える受験生が集まります。

 

 

観光学とはどのような事を学ぶのか、立教大学のカリキュラムを見てみると、1年では観光概論を学び、2年からは本格的な専門教育を行うようです。専門教育の内容としては、実際に旅行した際の観光現象や観光心理といった観光社会学としての分野、旅行産業・交通産業・宿泊産業などの観光経営学的としての分野、観光経済効果・観光開発・観光地理学といった観光計画としての分野が挙げられます。

 

この他に、語学もとても大切な学問となります。先生方の研究テーマを見てみると、観光とビジネス等に関する研究がたくさんあります。他には、近年であればグリーンツーリズムといったような農業に関係のある分野や、エコツーリズムなどのエコロジーとの関係や、健康保養と観光との関連や、バリアフリーの關係など、とても多岐に渡っています。



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