円高と燃油サーチャージについて

円高と燃油サーチャージについて

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為替相場と飛行機の料金は、海外旅行の動向に大きな影響があります。最近は、円相場に関心が高いです。これは、航空会社の「燃油特別付加運賃(サーチャージ)」に直接関係するからです。

 

円高と燃油サーチャージについて

 

燃油サーチャージとは?

 

航空機で旅をする際に、旅客運賃と別に燃料費(重油・灯油)を別途徴収するものです。これは航空会社、海運会社にも適用されています。なんといっても、海外旅行では航空会社の燃油サーチャージが大きく影響します。

 

湾岸戦争をきっかけとして、原油高騰が始まりました。航空会社は、自社の航空運賃だけでは燃料費を賄いきれず、別途燃料代の一部を徴収し始めました。航空貨物は2001年に、旅客は2005年1月から導入されました。

 

燃油サーチャージの決定方法

 

航空会社によって違いますが、一定期間毎に見直され2005年1月から毎年4〜5回変更されています。路線によって、10倍以上値上がりしたところもあります。燃油サーチャージの決定基準があります。

 

アジアでは、航空燃料の相場であるシンガポール市場のケロシン価格がそれです。これが下がれば、燃油サーチャージのランクが下がります。具体的には、次のように決まります。2009年の1〜3月までの燃油サーチャージは、前年8〜10月までの平均のケロシン価格で決められます。

 

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旅行会社への影響

 

航空会社によって独自に燃油サーチャージは決められるため、料金に格差があります。例えば、韓国へは不要の会社もありますが、5〜600円の開きが出ます。人気のハワイは、10000円以上の差が出る場合もあるのです。

 

日本航空、全日空の料金は、近年世界1レベルです。運賃高騰で客離れが起きて、収益低下を招いています。2005年9月、デルタ、ノースウエストが経営破綻する等、世界的な航空不況です。旅行業界にも、深刻な影響が出ています。

 

原油価格が下がり、各航空会社は運賃引き下げを決めた折、新型インフルエンザの問題が勃発し、今後の見通しが立たない状況です。

 

 

ケロシン
灯油やジェット燃料の減路油となる物質



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