標準旅行業約款とは?

標準旅行業約款とは?

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旅行商品は、基本的に前払いです。消費者保護の立場から自由に販売できず、法律による業者登録と標準旅行業約款の掲示が義務付けられています。

 

標準旅行業約款とは?

 

標準旅行業約款とは

 

2005年4月の法改正で、標準旅行業約款が全面的に改正されました。旅行者(顧客)の保護が強調されるようになりました。新約款では、次の5種類の旅行商品と「旅行関連商品」を規定しています。

 

  1. 募集型企画旅行契約の部
  2. 受注方企画旅行契約の部
  3. 手配旅行契約の部
  4. 渡航手続き代行契約の部
  5. 旅行相談契約の部

*旅行関連商品  *特別補償規程

 

募集型企画旅行とは

 

定義

「旅行会社が旅行者の募集のためにあらかじめ、旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送または宿泊のサービスの内容並びに旅行者が支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し実施する旅行」

 

旅行会社が旅行の内容を企画して、旅行素材を集めて料金を設定し、パンフレットや広告で参加者を募集します。パッケージツアーといわれます。旅行会社に対し、日程変更の場合は、変換保証金が支払われる旅程保証、不慮の事故で補償金が支払われる特別補償が適用されます。

 

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受注型企画旅行と手配旅行

 

受注型企画旅行の定義
「旅行会社が旅行者の依頼によって旅行の目的地及び日程旅行者が提供を受けることができる運送または宿泊のサービスの内容並びに旅行者が支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し実施する旅行」

 

この旅行は、企業、組織の団体旅行や修学旅行が多い商品です。旅行会社が旅行者の依頼で、旅行の企画提案をして、承諾を得て契約・実施します。

 

手配旅行の定義
「旅行会社が旅行者の委託により、旅行者のために代理媒介または取次ぎすること等により、旅行者が運送・宿泊機関らの提供する運送、宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受けることができるように手配することを引き受ける契約」

 

これは旅行会社は、運賃、宿泊費の実費と旅行業務取り扱い料金を分けて明示しなければなりません。しかし、最終意思決定は旅行者が行うために、「旅行保証」や「特別補償」の適用はありません。

 

 

良くある旅行会社とのトラブル

 

トラベルでなくトラブルといわれるほど、多くのトラブルが旅行会社と旅行者には発生します。日本旅行業消費者相談室に寄せられる相談のトップは、取消料(キャンセル料)関連です。キャンセル連絡の有無、キャンセル日によってキャンセル料が変わるのが良くもめる原因です。

 

第二位は、海外旅行での現地手配ミス。ホテルの海側山側などの違いなどです。ホテル関連が多いようです。この他では、添乗員やガイドの接客態度の悪さや食事の内容、土産店での強引セールス、格安航空券の手配や料金説明のトラブルがあります。

 

保険会社の約款と同じく、旅行約款の字が小さく、文字量も多いこと、また法律用語で難解であり、更に説明不足も原因の一つです。



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