主要旅行業者の動向について

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国土交通省は、主要旅行業者の旅行取引速報を毎月発表しています。この取扱額はほぼ毎年同じ比率です。旅行業界全体の取扱額の70%を占めます。

 

主要旅行業者の動向について

 

主要旅行業者の取扱額の変化

 

2011年(平成22年)度分(2010.4月〜2011.3月)の旅行業者の取扱額は、総取引額で6兆6800億円でした。前年度比3.6%増です。旅行商品ブランド別ですと、海外旅行は2兆8720億円(1.1%増)、国内旅行は3兆7500億円(1.6%減)でした。主要旅行者の外国人旅行取扱高は473億円(25.3%減)です。これは、震災の影響です。

 

しかし12年では、国内旅行・海外旅行とも持ち直し、増加傾向です。12年6月統計を見ると、全体では14.3%増えています。内訳は、海外旅行19.4%増、国内旅行でも10.6%、更に外国人旅行者は91.6%も大幅に増加しました。

 

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旅行業者別の動向

 

23年度の総合取扱額順位を見ると、JTBが前年比0.6%増の868億円、近畿日本ツーリストは6.1%減の3873億円、日本旅行が1.4%減の3755億円、阪急交通社は3483億円です。

 

近畿日本ツーリスト、日本旅行、阪急交通社は前年よりも取扱金額は減少しています。JTBグループ14社の合計は前年比0.7%増の1兆3391億円です。シェアは22%と伸びています。海外旅行に限定すればHISが3326億円と会社単体ではトップです。

 

主要旅行業者のブランド別動向

 

11年度ブランド別では、国内旅行が全体の57%を占めています。前年比では1.4%減でした。海外旅行は、全体の37%ですが2.0%増となっています。国内旅行が、09年度から落ち込んでいるのに対して、海外は09年度までは前年割れでしたが、10年度からは好転が見られます。取扱人員で見ると11年度は、震災影響で国内外旅行とも減少しました。

 

しかし、12年度からは増加傾向で継続しています。取扱単価は11年度では、国内2万4737円で前年比2.2%増、海外は16万5356円で前年比6.7%増です。海外旅行の取扱額、単価には円高が反映されます。国内では震災復興の国主導の旅行需要喚起の影響が出てきています。



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