クラブツーリズムの最新動向について

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クラブツーリズムのキャッチフレーズは、「仲間が広がる、旅が深まる」です。ユニークな旅行提案と顧客の囲い込みに成功して急成長を遂げました。そして今、KNTとの連携をし、新しいビジネスモデルを構築しようとしています。

 

クラブツーリズムの最新動向について

 

ユニークな企画運営組織

 

クラブツーリズムの前身は、近畿日本ツーリスト渋谷営業所でした。1980年から、「旅のダイレクトマーケティング」という手法で事業戦略を開始しました。1985年に旅行情報誌の「旅の友」を創刊しています。テーマ性を重視して、旅行商品を作りました。顧客ニーズ中心であり、会員制の組織販売を行いました。1993年には、「株式会社旅の友ミリオナーズクラブ」という会社組織となったのです。

 

その後も「エコースタッフ」による「旅の友」の独自配達システムの導入や「フレンドリースタッフ」など、企画運営組織をつくり、ますますクラブ組織を確立させていきました。

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KNTから独立、そしてまた統合

 

1996年に社名を「株式会社クラブツーリズム」に変更、近畿日本ツーリスト丸の内倶楽部支店や関西営業部、名古屋販売センターをクラブツーリズム事業本部に統合しました。営業拠点の大幅拡大をしていったのです。2004年5月からは近畿日本ツーリストの営業譲渡で独立し、新たにスタートしました。

 

しかしその後、近畿日本鉄道はこの会員制組織やビジネスを高評価し、傘下に収める方向で展開しました。同社株式を投資ファンドから取得、持株割合を78.4%とし、子会社化したのです。

 

2012年にKNTと経営統合

 

2012年3月の決算では、売上高は前年比0.5%減の1388億2100万円、経常利益は30%減の18億4000万円、経常利益は20億5000万円です。同年3月までの旅行取扱高は業界第11位です。KNTとクラブツーリズムの経営統合は両社の強みを生かした新ビジネスモデルの構築、両社相互商品の販売、共同営業による収益力の拡大と共同購入による仕入れ力を強化でき、さらにグループ会社の共同利用による運営効率を向上させることなどのメリットが考えられます。

 

特徴としては、クラブツーリズムはグループ旅行に強く、KNTは個人旅行に強いので、両社はバッティングすることなく強みを発揮できます。共同営業は、ウェブサイトでの相互リンク、チャーター便の共同運航、ニューツーリズムやイベント開催、富裕層向けの成長分野の拡大が見込めるものです。



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