楽天トラベルの動向について

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2011年12月期の決算で、255億2800万円の売上高(前年比12.2%増)、営業利益107億円(前年比11.4%増)で、二年連続二桁増という快挙を成し遂げた楽天トラベルの動向を見てみましょう。

 

楽天トラベルの動向について

 

スマートフォンから旅行予約

 

さすがの楽天トラベルも、震災直後には予約のキャンセルが殺到しました。しかしその後、旅行の需要を喚起するような戦略で巻き返しを図っています。一つ目はダイナミックパッケージの商品拡充、二つ目はクーポン等を活用したマーケティングです。国内旅行取扱高は、JTBなどの主要国内旅行業者の中では同社は第二位の売上高です。

 

また、予約流通においては、スマートフォンを経由するケースが前年の約五倍にまで急増しており、今後もそのシェアは伸びるだろうと予測されています。今や同社の流通全体の二割はモバイル、その中でもスマートフォンのシェアは四割にまで増えています。

 

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「海外発海外」

 

弱みである海外旅行や外国人旅行を強化する為に、同社は今後「海外発海外」の需要を取り込もうとしています。アジアを中心に、訪日旅行だけではなく、国外から国外への旅行のシェアも増加させようという試みです。

 

ネット旅行予約の市場が急拡大している中国では、四十万人の会員が登録している現地の旅行サイト「快楽e行」と提携し、現地人の国内・海外旅行を取り扱うシステムの構築に勤しんでいます。また、主要都市に支店を開設し、日本人旅行者向けのホテル・旅館の在庫を充実させる取り組みにも熱心です。

 

格安航空会社とカード決済

 

楽天トラベルの新たな旅行需要の喚起。それは、2011年12月に就航した、国内初の本格的格安航空会社「ピーチ・アビエーション」や「スカイマーク」との業務提携です。また、2012年夏に国内線の就航を予定している「ジェットスター・ジャパン」や「エア・アジア・ジャパン」等とも提携し、同社らが就航予定の北海道・九州・沖縄を中心としたダイナミックパックの販売も増やしていく計画です。

 

なお、楽天トラベルは大都市圏の宿泊施設の在庫の充実に、さらに奔走しています。なぜなら、格安航空の就航が予定されている成田空港や関西空港の路線については、東京・大阪など、大都市へのインバウンド効果(インバウンド=外国人旅行客の誘致)へも期待しているからです。

 

予約の獲得の鍵は、オンラインでのカード決済にあります。同社では、全プランでのカード決済を可能にするなど、更なる顧客の取り込みに取り組んでいます。



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